ランチェリア農園

山奥の小さな農園で、家族二人で先祖代々受け継がれてきたティピカ純正種を豊かな自然の力で育んでいます。農薬や肥料に頼らず、コンポストによる堆肥を使ってコーヒーの樹一本一本に寄り添うきめ細やかな手入れを続けています。手動の精選施設は毎日清潔に保たれ、排水はタンクに貯めてコンポストに利用し農園内で循環利用しています。農園内の原生林や川の流域には固有種を植え、ミカフェートのコーヒーが収穫される農園の区画の高いシェイドツリーの上にはツルスドリが巣を作り、「ツルスドリの家」と呼ばれ守られています。近年はこの山奥にも気候変動の影響が忍び寄っており、農園の歴史上初めて霜も経験しましたが、その対策としてシェイドツリーを増やしています。あまりに辺鄙な山奥にある農園で、自然の恵みでコーヒーを育てているのに認証を取ることすらできませんが、ミカフェート パートナーとしてサステイナビリティに配慮し、コーヒー生産に誇りを持って取り組んでいます。昨年、農園を手伝っていた息子は1時間かけてバイクで通い続けた高校を無事卒業しました。