待望のリオ クリスタルのゲイシャ種
2008年からグラン クリュ カフェを出荷しているコトワ農園のオーナー、リカルド コイナーとは、いつか農園内で一番温度が下がる畑リオ クリスタルで、最高級のコーヒー栽培に挑戦しようと話していました。しかし、数年前に彼がこの畑にゲイシャ種を植えると言った時には驚きました。まさか栽培の難しいゲイシャ種で挑戦するとは思ってもみなかったからです。
ゲイシャ種はエチオピアの生まれの原種ですが、とても気難しいコーヒー樹で、環境が合わないと成長も非常に遅い上に開花も少なく、生産者をがっかりさせます。他の品種に比較して雨の多い場所を好み、風の影響を受けにくい環境ではよく育ち、見事な風味を醸し出す品種です。しかしリオ クリスタルの低温が、この品種に適しているのか不安でした。栽培が始まり、予想通りの成長の遅さにヤキモキさせられましたが、ようやく今年初めての収穫を迎えました。高地で寒暖の差が大きいため、この地域でも一番遅く収穫された密度の高いコーヒーです。