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エル サルバドル

モンテカルロス農園 ブルボン

独立峰の火山全体を覆うように広がるモンテカルロス農園。その中でも、標高1,750メートルの特級畑でつくられ、圧倒的な品質の高さを誇るコーヒーがGrand Cru Café「モンテカルロス農園 ブルボン」です。高品質のブルボン種が育つ理由は恵まれた自然環境だけなく、100年の歴史があるバトレス家の精選技術が、結実しているのです。

【風味の傾向】
透明感のある酸がナッツのような甘みに変化する。香ばしい後味と長く続く余韻。品格のある柔らかな味わい。
生豆生産国:エル サルバドル
生豆産地:アワチャパン県 アパネカ地方
農園:モンテカルロス
セクション:クンブレ デ ボルカン ブルボン
農園主:カルロス バトレス
標高:1,750m
栽培品種:アラビカ種 ブルボン
サイズ:スクリーン 16~18

味、香りの特徴

2013年度

アーモンドとかすかにフローラルなアロマ。ナッティなフレーバー、みかんを思わせる丸い酸味が味に深みを与えている。後味がまろやかで甘い。

2015年度

透明感のある酸がナッツのような甘みに変化する。香ばしい後味と長く続く余韻。品格のある柔らかな味わい。

2017年度

ピーナッツバターを思わせる甘い風味とマンダリンオレンジのような柔らかな酸。ボディはやや厚めでブルボン種の特徴がよく表れている。

2018年度

干し芋や和栗の香ばしくまったりとした風味。糖蜜のような質感。素朴で温かみのある味わい。自然の奇跡的な恵みと100年以上の伝統の業から生まれる「ザ クラシック ブルボン」。

2021年度

一口目から堰を切ったように溢れ出す爽やかな柑橘系の酸。それは果肉すらイメージさせる瑞々しさを持ち、フローラルな甘さやキャラメルやキャンディを思わせる甘さを広げながら舌に馴染んでゆく。例年の芳ばしいイメージとは異なり、「モンテカルロスブルボン」の新しい表情を垣間見ることができる一品。

モンテカルロス農園について



高品質なコーヒーの産地として有名なアワチャパン県アパネカ地区の中でもひときわ輝く農園が、独立峰の火山全体でコーヒー栽培をしているモンテカルロス農園だ。
1880年代からコーヒー栽培に関わった一族の末裔、農園主のカルロス・バトレスは、標高1,000メートルから1,750メートルの高低差に420ヘクタールのコーヒー畑と140ヘクタールの原生林を守っている。



この農園の凄さは畑ばかりでない。1880年代に建てられた精選工場の機械は、毎晩作業終了後にピカピカに磨かれる。園内の湧き水で丹念に濯がれたコーヒー豆は、握るとギシギシと音を立てる。天日乾燥の技術もとりわけ優れており、傾斜を使い機能的に設計されたレンガ敷きの天日乾燥場は、水分の吸収に優れ豆が蒸れず、作業後は水が蒸発し乾き易い。

ブルボンの宝庫エル サルバドル


1880年代からコーヒー栽培をしているバトレス一族に生まれたカルロス バトレスの血管の中には、コーヒーが流れている。
彼は若い頃、エル サルバドル国立コーヒー院の代表としてロンドンやニューヨークに駐在していたが、1986年に帰国後は、コーヒーの輸出ビジネスをしながら一時期荒れていた一族の農園の再開発に取り掛かった。


彼の農園を初めて訪ねた2003年は、世界各地のコーヒー生産地が疲弊しきっていた時期だ。
1997年、投機マネーの介入によりコーヒー価格が高騰し、それにつられて世界中の生産地が増産体制に入った。だが増産されたコーヒーが大量に収穫され始め、充分利潤を得た投資家も市場から引き上げると、国際相場は大暴落した。そんな激しい価格変動の中でも、カルロスはコーヒー作りにけして手を抜かず、品質向上への強い情熱を持ち続けていた。

エル サルバドルは歴史的にブルボンを主品種として栽培してきた。他の生産国が、病害に耐性があり高収量が得られる矮性品種に植え替えても、この国は頑なに栽培環境に合ったコーヒーを生産し、品質を重んじている。100年以上続いているコーヒーファミリーの出身であるカルロスも当然のごとくブルボンを植えており、剪定方法も昔ながらの「パラァ」を採用している。

パラァは、ティピカやブルボンのように古くからある背の高い品種で行われてきた剪定方法だ。幹を四方に向けて伸ばし、そこから新しい幹を垂直に出させるので、全体に陽の入り方がよく品質が均一な実ができる。近年は間隔を狭くして植え付け、もっと作業の楽なカットバック剪定方法を用いる農園が多いが、カルロスは先祖代々受け継がれてきた農法を守り、最高級のブルボンコーヒーを作り続けている。
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