コスタリカ生まれの「ビジャロボス」

日本ではまだまだなじみの薄い「ビジャロボス」。コスタリカで確認されたアラビカ種ティピカからの突然変異種で、他種よりも干ばつに強く、実の凝縮した味わいが特長です。グラン クリュ カフェでもおなじみのグアテマラ・アンティグアのサン セバスティアン農園には3代目農園主のアルトゥーロ ファジャが植え始めたそうです。

僕が初めて同農園を訪れたのは1989年2月。甥の4代目農園主のマリオは、叔父のことを「コーヒーの研究に熱心な人だった」とよく話していました。アルトゥーロは干ばつに備えてこの品種を採り入れたのでしょう。他国の生産事情や栽培技術の情報を収集し取り入れる情熱は5代目のエストゥワルドにも色濃く引き継がれています。
ビジャロボスが植えられている畑はドゥラスノ グランデ。グラン クリュ カフェの特級畑コンセプション ドゥラスノに隣接する土壌や気候条件に優れた場所です。以前から気になっていたのですが、やっと皆さんの元にお届けできるようになりました。ぜひこの品種の良さを楽しんでください。