コーヒー生産の盛んなエル サルバドルの中でも、グアテマラ国境に近いサンタ アナ地方は火山灰性の土壌から上質の酸味を持ったバランスの良いコーヒーを産出する。
何代にもわたりコーヒー作りに携わってきた名家マティス一族が守るセルバ ネグラ農園には、未知のコーヒーが残されていた。ケニアと呼ばれるその豆は、1960年代にアフリカを訪問したサルバドル人が野生種を持ち帰ったのが起源と言われる。エル サルバドルでも一部の地域だけで僅かに栽培されたが、現在はほとんど残っていない。アフリカのどこから来たのか、何故ケニアと呼ばれたのか、今となっては誰も知らない。
農園の管理人さえ気に留めなかったこの品種を川島良彰が見出したが、農園主ロベルト マティス レガラードの品質への理解と志なくして日本に届くことはなかった。
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