長い歴史を持つ 2つの農園から

ハワイ島南コナのグリーンウェル農園は、マウナロア山(標高4,169m)の西側斜面に位置します。常夏の太陽で暖まった畑が、夜になると冷たい吹き下ろしで一気に温度が下がり、この寒暖差がおいしさの秘密です。
1850年、ヘンリー ニコラス グリーンウェルがイギリスからコナに移住し「グリーンウェル農園」を開園しました。3代目のノーマンは、非常に熱心な生産者で、1989年農園開発の為にコナに引越した僕は、彼にたいへんお世話になりました。残念ながらノーマンは、1992年に亡くなりましたが、息子のトミーが継承し農園を守っています。今回トミーの協力を得て、この贅沢なコナブレンドができあがりました。ハワイの青い海を見下ろすティピカ100%の畑から、完熟豆だけを収穫してもらいました。
コロンビアのクンディナマルカ県にあるフラグア農園も、1876年イタリアから移住したシニステーラ家が拓いた歴史ある農園です。農園内の精選工場には、当時使った機械が保存されていて、そこはまさしく博物館。しかしコロンビアの内戦の影響で、農園主も労働者も危険で農園に近づけず荒廃してしまいましたが、ゲリラの活動が下火になると、4代目の女性農園主フォアニータは、頻繁に農園を訪れ見事に復活させました。この風光明媚な農園のシンボル的な山がメディア ルナ(半月)。この頂の真下の畑のコーヒーを、コナのブレンドに選びました。
長いコーヒー栽培の歴史を持つ2つの農園が醸し出す特徴を生かしたブレンドコーヒーです。