− アナザースカイ
出演 記念特集 −
コーヒーハンター
José. 川島良彰

「エル サルバドルは
全ての扉を
開いてくれた」

1年のうち1/3以上を海外で過ごし、50ヵ国 2,500以上の農園を知るミカフェート代表取締役 José. 川島良彰。単身エル サルバドルへ渡り、同国国立コーヒー研究所へ入所。内戦により現地を去る1981年まで、コーヒー栽培や精選の重要な技術を学ぶ。1975年の留学当初、18歳―

  • 18歳当時18歳当時
  • ステイ先ファミリーステイ先ファミリー
  • 研究所の恩師 アギレラ氏研究所の恩師 アギレラ氏
  • 留学でお世話になったベネケ氏留学でお世話になったベネケ氏
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エル サルバドル

1975年世界第3位のコーヒー生産国であったエル サルバドル。北はホンジュラス、西はグアテマラと国境を接し、南は太平洋に面している。中米の中では最小の国家ながら、当時は世界トップレベルの栽培研究を誇り、アラビカ種パカマラ亜種など優良な栽培種の開発も行う。(パカマラ亜種はエル サルバドルで生まれた人工交配種。エル サルバドルで起きたブルボンからの突然変異種パーカスと、ブラジルでティピカから生まれた突然変異種マラゴジッペを交配させ、其々のよい所を残したもの)このページでは、川島が出演した日本テレビ系列の番組 another sky(アナザースカイ)でも紹介されたモンテカルロス農園、同じくエル サルバドルのセルバ ネグラ農園で収穫されるコーヒーを紹介する。

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モンテカルロス農園

高品質なコーヒーの産地として有名なアワチャパン県アパネカ地区の中でもひときわ輝く、独立峰の火山全体でコーヒー栽培をしているモンテカルロス農園。1880年代からコーヒー栽培に関わった一族の末裔、農園主のカルロス・バトレスは、標高1,000メートルから1,750メートルの高低差に420ヘクタールのコーヒー畑と140ヘクタールの原生林を守っている。
熱帯の強い日光を浴びたコーヒー樹は、突然の霧により湿った冷気に晒され、霧が晴れると温度は上がり、夜には暖炉が必要な程気温が下がる。この寒暖の差が密度の高いコーヒーを育むのだ。
この農園の凄さは畑ばかりでなく、1880年代に建てられた精選工場の機械は、毎晩作業終了後にピカピカに磨かれる。園内の湧き水で丹念に濯がれたコーヒー豆は、握るとギシギシと音を立てる。傾斜を使い機能的に設計された天日乾燥場の床はレンガ。最近では、コンクリートが一般的になっているが、カルロスがレンガにこだわっているのは、水分の吸収に優れコーヒー豆が蒸れず、また作業後に水が蒸発し乾き易いからだ。

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モンテカルロス農園のコーヒー

2003年の最初の訪問でこの農園の虜になった川島は、当時勤務していた会社に是非このコーヒーを日本で販売しようと説得した。だが農園から直接買うより商社が集めたコーヒーを買えばよいと反対されてしまう。「いつか必ず君の素晴らしいコーヒーを僕の手で日本に紹介する。」川島がそうカルロスに話すと彼は言った。「気にするな。ホセは、俺のコーヒーアミーゴだから、コーヒーを買わなくてもいつでも農園に泊まりに来てくれ。」その後アメリカの大手コーヒー会社が彼のコーヒーを非常に高く評価し、全量独占買い付け契約を結んだ。彼のコーヒーが正しく評価されたのである。しかしそれはカルロスとの約束を履行できなくなったという意味だった。
2008年にミカフェートにおける最上のコーヒー「Grand Cru Café」ができたとき、彼は自分のことのように喜んでくれた。それから3年後の2012年、農園を訪問した川島に満面の笑顔でカルロスが言った。「特別許可をとった。今年からホセにコーヒーが売れるぞ!」
現在では、ミカフェートではモンテカルロス農園のコーヒーを4銘柄取り扱う。

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COFFEE HUNTERS シリーズ

ミカフェートで取り扱っているモンテカルロス農園のコーヒーのうち、2銘柄は「COFFEE HUNTERS」ラインに属し、一般的なスペシャルティコーヒーを上回る品質基準でつくられている。
“スペシャルティコーヒー”とは、穀物のように扱われ低価格で取引されるコモデティコーヒーに対し、100点満点で品質が80点以上のコーヒーを指す。しかし、普通のコモデティコーヒーに飲み劣りするスペシャリティコーヒーに出会うことも多々ある。

ミカフェートのCOFFEE HUNTERSは、川島が世界中を旅して探し出した、市場に紹介されていない珍しい品種や独自の栽培、精選方法で品質を高めている農園のコーヒーをラインナップしている。
焙煎後も妥協を許さない。通常のペットボトルの約7倍の炭酸ガスをバリアできるハイバリアペットボトルで加圧包装することにより、焙煎したての鮮度を保持したまま豊かなアロマを妥協無くお届けする。
なお、モンテカルロス農園の他2銘柄は、ミカフェートにおける最上級のコーヒーGrand Cru Caféとして提供。

パカマラ クラテル のフレーバーや味わいを購入ページで見る

【パカマラ クラテルの風味の傾向】完熟したフルーツの風味。しっかりとしたボディと濃厚な甘み。香り高く華やかな印象。

アラビカ種パカマラ亜種は、川島の第2の故郷ともいえるエル サルバドルで生まれた人工交配種。パーカスとマラゴジッペを交配させ、それぞれの長所を残している。1970年代、当時世界屈指の研究機関だったエル サルバドル国立コーヒー研究所で学んでいた川島も、研究生の一人として実際に人工受粉を行った。
寒暖の差が大きいこの地域でゆっくりと育ったパカマラ亜種は、重く硬い上質なコーヒーに仕上がっている。

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ブルボン パラァ のフレーバーや味わいを購入ページで見る

【ブルボン パラァの風味の傾向】ナッツのような甘く香ばしい風味。程よいボディと爽やかな後味。

ブルボン亜種の宝庫エル サルバドルで、昔ながらの剪定(せんてい)方法で栽培された、このブルボン パラァ。「パラァ」は、ティピカやブルボンのように古くからある背の高い品種で行われてきた昔ながらの剪定方法で、幹を四方に曲げてそこから新しい幹を出させるシステム。広げた傘を逆さにしたようになり、そこから幹が伸びていくので、全体に陽の入り方よく品質が均一な実ができる。その味は、昔ながらの剪定方法を守り続ける農園の自負が伝わってくるような納得の逸品。

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エル サルバドルは、川島がコーヒーの勉強をした第2の故郷であり、内戦に巻き込まれ死んでいった親友達が眠る国「僕にはこの国の最高のコーヒーを紹介する義務がある」その想いが、時に川島と特別なコーヒーを引き合わせる。

セルバ ネグラ農園

コーヒー生産の盛んなエル サルバドルの中でも、グアテマラ国境に近いサンタ アナ地方は火山灰性の土壌から上質の酸味を持ったバランスの良いコーヒーを産出する。何代にも渡りコーヒー作りに携わってきた名家マティス一族が守るセルバ ネグラ農園には、未知のコーヒーが残されていた。”ケニア”と呼ばれるその豆は、1960年代にアフリカを訪問したサルバドル人が野生種を持ち帰ったのが起源と言われる。エル サルバドルでも一部の地域だけで僅かに栽培されたが、現在はほとんど残っていない。アフリカのどこから来たのか、何故ケニアと呼ばれたのか、今となっては誰も知らない。

農園の管理人さえ気に留めなかったこの品種を川島が見出したが、農園主ロベルト・マティス・レガラードの品質への理解と志なくして日本に届くことはなかった。

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セルバ ネグラ農園のコーヒー

2008年1月、偶然通りかかった農園で見たこともないコーヒー樹に出くわした。そのチェリーは、他の品種と比べてミューシレージ(豆を覆う粘質)がとても多く、甘くジューシーで驚いた。農園の管理人はそれをケニア種だと言うが、聞いたこともないし植物学的にも存在しない。コーヒー樹の合間に植えられているアボカドの若木も気になった。農園主は、収穫が終わったらコーヒー樹を切って、アボカド畑にするとの事。時間が迫る中、オーナーには直接話すからと管理人を説得し、完熟豆だけを収穫して指定した水洗工場に出荷するよう頼み、慌てて農園を後にした。
5月に再び農園を訪れて、オーナーのロベルトと面会した。見知らぬ日本人が勝手に収穫指示をしていたのだから、怒っていても当然だ。だがこのスパイシーで独特の味がする素晴らしいコーヒーを世に出せないことを恐れた川島は、エル サルバドルとこのコーヒーへの想い、そしてGrand Cru Caféのコンセプトを切々と話し、コーヒー樹を残すことを説得した。翌年、シャンパンボトルに詰めたコーヒーを持参してロベルトを訪ねた。「本当にお前の言った通りだ。こんなに美味しいコーヒーを飲んだことがない!」と彼は喜んでくれた。本当に嬉しくてホッとし、信じてアボカドを抜いてくれたことに感謝した。
その後ロベルトは療養の為ヒューストンで過ごす時間が長くなり、ずっと会うことはできなかったが、娘のクラウディアが毎回出迎えてくれた。
2010年8月、ロベルトが亡くなった。彼は亡くなる直前まで「東京のホセのコーヒーセラーを見に行きたいから、早く元気になる。」と言い続けていたそうだ。
農園を継いだロベルトの子供たちも、一緒においしいコーヒー作りを続けると約束してくれた。
ロベルトの遺してくれた唯一無二のコーヒーは、これからも多くの人々に驚きと感動を与えていくだろう。

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一級畑で採れた最高クラス
Premier Cru Café

畑の選別、栽培から収穫、精選、輸送、保管の全行程に設けた品質基準を全てクリアした豆だけが冠することが出来るブランドライン。ミカフェート 代表 José. 川島良彰がくもりの無い目で見極め、全ての基準を満たした豆だけが与えられるホワイトカラーラベル。日常に特別感やアクセントを与える格上のコーヒーブランドを、アロマを閉じ込める効果の高いシャンパンボトルでお届けする。

セルバ ネグラ農園 バルソヴィア のフレーバーや味わいを購入ページで見る

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【 バルソヴィアの風味の傾向 】 マロンのような甘い風味からフルーティな後味に変化。スパイシーな香りがアクセントの奥行きのある味わい。

栽培種ケニアは生産量が低く、セルバ ネグラ農園では農園主から見放され管理も不十分な状態に置かれ抜かれてしまう直前に川島が出会い、説得して延命。
その後肥料を施し剪定を行い日陰樹のコントロールも欠かさず行った結果、年を追うごとに味に変化が表れ、非常にワイルドで独特の力強さを感じさせるコーヒーとなった。2013年、特級畑から取った種子で苗を作り、農園内に新たに作った2ヶ所の畑のうち一つが「バルソヴィア」。1,813メートルに位置するこの畑は、コーヒー樹とバルソヴィア(月下香)が元気に育つ平和な畑。月下香は中国では夜来香(イエライシャン)と呼ばれ、その名の通り夜になると甘いエキゾチックな香りと漂わせる。エル サルバドルではバルソヴィアと呼ばれ、この畑の名前にもなっている。セルバ ネグラ農園の栽培種ケニアは、この地域のマイクロ クライメット(微小気候)の恩恵に預かり、同じ品種でもそれぞれの畑によって異なる個性を楽しめる。

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Grand Cru Café の中でも希少価値の高い
「セルバ ネグラ農園 エスコンディード」をプレゼント

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本ページにて紹介した3銘柄(①Premier Cru Café「セルバ ネグラ農園 バルソヴィア」/②COFFEE HUNTERS「ブルボン パラァ」③COFFEE HUNTERS「パカマラ クラテル」)すべてをミカフェート オンラインストアにてご購入いただき、ページ末尾でご紹介する GRAND CRU CAFÉ GINZA APP を無料会員登録いただいたお客様のうち、抽選で1名様に、上記の「セルバ ネグラ農園バルソヴィア」と同様、Grand Cru Caféの畑から取ったケニア(呼称)の種子で苗を作った「ケニア エスコンディード」’18のハーフボトル(焙煎豆100g入)を、アプリ内にプレゼントいたします。( GRAND CRU CAFÉ GINZA にお越しいただきアプリをご提示いただければ召し上がる事ができます)限られた数量のみの希少豆となっておりますので、ご興味のあるお客様からセラーオーナー様まで、ぜひご応募ください。

Grand Cru Café LIMITED
セルバ ネグラ農園 エスコンディード ’18

# スペイン語で“隠された”という意味を持つ畑「エスコンディード」。
セルバ ネグラ農園の中の森を抜けた先にある畑で育った極上の逸品。

生豆生産国:エル サルバドル
生豆産地:サンタ アナ
農園:セルバ ネグラ農園
セクション:エスコンディード
農園主:フローレンス・ヒル・マティス
標高:1,773m
栽培品種:アラビカ種ケニア(呼称)
サイズ:スクリーン17~19
原料豆輸送:航空輸送

【風味の傾向】
しっかりとしたボディと甘み。滑らかな
マウスフィールを兼ね備える。
様々な フレーバーが押し寄せる非常に複雑な風味。

2013年、セルバ ネグラ農園内の手付かずだった地区を開発し、特級畑のケニア亜種から採った種子で育てた苗を植えた。それが、この「エスコンディード」である。
「エスコンディード」とは、スペイン語で“隠された” “隠れた”という意味を持つ。畑の山手に森があり、そこを抜けて行くと突然ぽっかりと畑が姿を現す。
この1,773メートルの畑は、まさしく隠された畑と呼ぶに相応しい。サンタ アナ火山のスロープの高地に位置し、この森が防風林となりコーヒー樹を守ってくれる。畑の真ん中に立つと、自分の身体が自然と一体になったような錯覚を覚え、土の力を感じいつまでもそこに佇んでいたくなる。
2016年ようやくこの畑のコーヒーの収穫を始めて驚いたのは、Grand Cru Caféを凌ぐコーヒーができたこと。『Grand Cru Café LIMITED』の称号を与えたこのコーヒーを、是非お楽しみいただきたい。

※ご注意1:配送のご依頼は承っておりません。
※ご注意2:ご購入時のメールアドレスと同じアドレスでアプリ登録をお願いいたします。
※ご注意3:セラーオーナー様や既存のアプリ会員の方は、アプリご登録のメールアドレスでオンラインストアをご利用ください。
※ご注意4:同キャンペーンは、オンラインストアにてご注文いただいたお客様に限らせていただきます。

【募集期間】2018年8月3日(金)23:30 ~ 2018年9月30日(日)23:30 【抽選・プレゼント発送期間】2018年10月1日(月)~2018年10月15日(月)
【抽選対象】上記の期間に本ページでご案内している3銘柄(①Premier Cru Café「セルバ ネグラ農園 バルソヴィア」/②COFFEE HUNTERS「ブルボン パラァ」③COFFEE HUNTERS「パカマラ クラテル」)すべてをミカフェート オンラインストアでご購入いただき、同じメールアドレスで下記にご案内するGRAND CRU CAFÉ GINZA APP に登録のお客様(※既にアプリをご利用の方は、アプリに登録しているメールアドレスでオンラインストアをご利用ください)

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